ドイツの恋

「オリヴィエオリヴィエ」*1で好きになり何作か観たアニエスカ・ホランド監督の話をtwitterでしていた時、この映画の脚本も彼女だという事を教えていただき、みてみた。
ナチス時代の軍人の妻とポーランド捕虜が恋愛に陥ってというあらすじをみているとどういう映画か勝手に予想し身構えてしまうものがあるのだが、それを気持ちよく裏切ってくれるところがこの映画にはある。必要以上に悲劇的に盛り上げることがない。二人のなれそめの説明なんかまるでなく、気がついたらそういう状態になっている、そこからはじまるのも気持ちがいいし、現地の管理を任されている軍人の心持ちや、二人の周辺のごく普通の人の弱さや善意を丁寧に描かれているところがユニークで、映画にとても力があり、最後まで持っていかれた。

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