タイトルや、戦争中の日本のことが出て来るとの事で身構えていたけれど、大丈夫、私の大好きな侯孝賢らしい作品だった。
侯孝賢は「珈琲時光」を作られたり小津安二郎監督への敬愛を公にされているけれど、確かに小津安二郎の映画からなにかを吸収し、表現をされていると思う。 毎日毎日の繰り返しを丁寧に描きながら、そこに劇的なことがすっと溶け込んでいるところ、それをまた日常として処理していく人たちの姿の生活の隅々の美しさなど。そしてその感じ、是枝監督にも流れ込んでいる気がする。
「千と千尋の神隠し」でも出てきた九份が出て来る。「千と千尋〜」のイメージでみるとかなりおとなしい。
こちらのサイトに九份の詳しい説明が。そういえばお茶のシーンも印象的だったな。
さらにネットをみていると、病院や写真館など印象的なシーンは金瓜石というところで撮られたと書いてある。(こちら)あちらも印象的だったな。
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