オペラ忠臣蔵

はじめセリフが全部歌になっているのに慣れるのに時間がかかったり舞台の後ろに映し出される春画に男女関係メインって感じでとまどいを感じたり、それは演出のヘルツォークのオリエンタル趣味なのかな?とか思って納得しようとしていたのだけど、忠臣蔵系の作品をみたら必ずチェックしにいく、忠臣蔵のファンサイトくすぺでぃあでの評をみたら、くすぺでぃあの方のこの作品自体への評価はすごく高く、春画の部分は映像化したときにつけたものらしいことが書かれていた。編集はしないでシンプルな舞台の方が変な色がつかずによかったなあ。シンプルながら舞台を直線使って割ってみたり工夫がいいのだから。
出てくる人の中では佐藤しのぶという人をよく母の日コンサートのTV宣伝でみるのだけど、その宣伝では母親のようなものを感じていたのだけど、遊女役をすごく色っぽく演じておられて声もすばらしくよかった。
ストーリーとしては結構恋愛とからめてある感じで、同じ恋愛とからめてあっても割合クールなまとめ方をしている人形浄瑠璃の方が自分としてはいいな、って思ったのだけど、くすぺでぃあの方によると島田雅彦の台本はすごくしっかりしていて忠臣蔵にすごい詳しいおじいさんが書いたのか、と思うほどならしい。*1島田さんのこともなんだか好きだからその評価ちょっとうれしかったのだった。

オペラ「忠臣蔵」全3幕 [VHS]

オペラ「忠臣蔵」全3幕 [VHS]

*1:あとでわかったことだけど、この作品はどうやら「元禄忠臣蔵」がもとになっていて、わたしが人形浄瑠璃で観たのは「仮名手本忠臣蔵」なので同じ「忠臣蔵」と名前がついていて、重なるようなエピソードがあっても土台違うものらしい