モナリザ

80年代的なビデオジャケットだけど、ふや町映画タウンでおすすめ度☆☆☆だったのでぺらぺらのお話じゃないだろうと借りてみた。今までにニール・ジョーダン監督作品は「クライングゲーム」と「プルートで朝食を」を観たのだけど*1、それらと同じ空気ー苦みのあるぬくもりみたいなのが漂っている。主人公のチンピラ、ジョージを支えているミステリー好きの友人とジョージの会話で二人の人間性みたいなのが表現されていてとてもいい感じ。チンピラだからって無軌道なんではなくて、ちゃんとルールがあるというか・・途中入るジェネシスの曲は80年代を意識させるが、ナット・キング・コールの「MONALISA」は時代を超越しているなあ。マイケル・ケインがジョージを使う立場の人間なんだけど、60年代の色男と近年やっている老紳士のちょうど間の悪い中年という時代で、この年代の彼をきっちり観たことがなかったのでそこも新鮮だった。小道具としてうさぎをかわいがっているというのも味があるし、なんかリアリティがある。

*1:後で調べたらデニーロとショーン・ペンの「俺たちは天使じゃない」も彼の監督らしいがこれはちょっと感じが違った・・アメリカが舞台だったからかな・・