青春群像

「30歳になろうとする5人のぐうたらな青年は悪戯に夢中で、あてどない夢ばかり追いかけてる。」と、ビデオジャケットの後ろにストーリーが紹介されていて、変に大人な私はついていけない話か?と思いきや、たしかに愚かしかったりもするんだけど、特別な無軌道な人たちの話でなくて、今でいえば大学生のおはなし、みたいな感じ。それぞれ愛嬌もあって、すごく身近な気持ちでみられる。フェリーニらしい、群衆がわーっと動く場面とか、カーニバルのわくわくするような表現とか、幼き頃の規範のある世界の象徴のような教会的世界のショットとか、市民生活のボーダーみたいなところで生息している人への愛情など、みていてとても楽しかった。フェリーニ出世作というのもよくわかる。

青春群像 [DVD]

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みたのはVHS版