二十歳の原点

青春のバイブル的書物のイメージがある原作(未読)をもつこの映画、居心地のいい家族と一緒のこども時代から脱却したくてもがく姿は胸に迫るのだけど、時代の空気なしには理解しにくい作品かも・・二十歳前後、頭でっかちに先のことを考えていた当時の自分がみたらもっと何かシンパシーを感じたのかもしれないけれど、大学生のこどものいる今の自分からみると、もうちょっとしたら脱皮しそうなのに・・なんだか残念・・みたいな気分にもなる映画だった。原作はまた違う感じなのかな・・73年くらいの京都の姿はたくさんでてくる。町家が今よりずっとたくさん自然に存在している。「ろくよう」という名のバーによく行くけれど「六曜社」からきてる?この辺確認したい。ヒロインを演じた角ゆり子さんという人は、篠原涼子を思わす人。