聲の形

先日Eテレで、24時間テレビの裏番組として放映され評判になっていたアニメーション。小学校時代に聴覚障害のある転校生の女子をいじめていた男子とその周辺を描いている。大垣市が舞台で、美しい川の流れがたびたび出てくるさわやかで美しい映像なのだけど、いじめが起きた時の周りの空気や、その後、男子生徒のみがりこども社会からはじき出される様子がリアルでおためごかしがなく、心に迫る。耳障りのいい話で片付けなく、聴覚障害の女の子につらく当たる女子の姿なども一面的でなくきっちり描いたり、調べているとどうも原作がとてもしっかりしているよう。小学校高学年の社会のやりづらさって、大人の社会の問題をオブラートに包まず凝縮したようなところもあるなあとつくづく思う。そして、担任の教師の対応とかも気になった。

映画としても話の展開にメリハリがあり、とても惹きつけられ、はじきだされてからの主人公の気持ちがデリケートにきっちり表現されていて、すっかり入り込んだ。