杉浦茂101年祭


京都国際マンガミュージアムで「杉浦茂101年祭」というのをやっていて、前からあのかわいらしくもとぼけたタッチが気になっていたのでみにいく。杉浦さんの原画も展示されていたが、145名もの漫画家やイラストレーターなどのトリビュート作品群に、それぞれの個性があふれとても楽しかった。久住昌之さんは、「かっこいいスキヤキ」時代から独自の視点が気になって仕方ない方だったが、ほんとに久住さんらしく、他の方は杉浦さんのキャラクターを使っているものがほとんどなのに、杉浦さんご本人をモデルにした作品を作られていたりしておもしろい。あと花くまゆうさく氏。本は読んだことないのだけど(「東京ゾンビ」は映画のみ。)ほんわかしたあのタッチとペンネームの中にあなどれないパワーと毒を感じ、いつかちゃんと読みましょうと思っているのだけど、やっぱり、杉浦さんへの敬愛に満ちた作品をいつものあのキャラクターで描いておられますます好きになった。あと横尾忠則氏、和田誠氏、丸尾末広氏。杉浦さんのあのほんわかした感じをいつものそれぞれのスタイルで表現していて楽しい。朝倉世界一氏の作品もとってもかわいらしかったし、松尾スズキ氏や枡野浩一氏との仕事だったらクールなイメージがある、河井克夫氏の作品も杉浦さんへの敬意があふれている感じでほほえましいといったらいいのか、とにかくとても好感をもった。林静一氏も、すごく枯れたタッチでさらさらと・・と、なるほど今はこういう作品・・という感じだったし作家の個性を楽しめるおもしろい展示物だったなあ。