京都のパン屋さん

遠くからでも行ってみたくなるような12軒のパン屋さんの紹介。著者が複数いらっしゃるので、書いている人によってタッチがだいぶ違う。どのページもいい風合いの写真と紹介文で、パン屋さんへの気持ちを綴る文集みたいになっている。詩のような感じでそのパン屋さんへの思いをさらっと書いてあるのもあるし、店の人のパンへの道、気持ちをしっかり書きこんである文章もある。わたしは後者の方が好きかな・・ナカムラユキさんが書かれた一乗寺の「こせちゃ」への思いは、ご自身もお店*1をされているということもあり、魂のこもったものだったし、先日「京都文具探訪」を読んだ時に感じた、ユキさんがその場で触れた空気と一緒にそのお店の情報をきっちり伝える感じがここにもあった。期間限定ブックカフェcafe de pocheをされる小西佐紀子さんの「klore」や「まるき製パン所」の話は小西さんの選ばれる本の趣味からうかがえる、こまやかな視線が読んでいるものをふっとあったかい気持ちにさせるものだった。


京都のパン屋さん

京都のパン屋さん

改定版も出ているらしい・・

京都のパン屋さん

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