ポーの作品を題材にしたオムニバス。1967年。
かねがねフェリーニの「悪魔の首飾り」(テレンス・スタンプ主演)が良いときいていたが、他作品も見どころあり。
第一話 「黒馬の哭く館」 ロジェ・バディム監督の中世もの
ジェーン・フォンダの衣装が水着の上に何か羽織ってるみたいな感じ。楽しいのだけど、監督が好き勝手指示しているのか?とも。ジェーンが心惹かれる相手役、気がつかなかったがピーター・フォンダだった。はぐれもののイメージだったが、正統派貴公子ぽくみえた。
第二話 「影を殺した男」 ルイ・マル監督
アラン・ドロン演じる自分の影に関する話。ユング心理学等で出てきた「影」(そう生きたかったが生きられなかった自分)の話を思い出す面白み。
アラン・ドロンは悪徳的な人物演じるのはまるな。
賭けの場面で出て来た眼力強い魅力的な女性がブリジット・バルドー
第三話 「悪魔の首飾り」 フェデリコ・フェリーニ
ニーノ・ロータの音楽とあいまって戯画的なスタート。テレンス・スタンプがイギリスのシェークスビア俳優役でイタリアに来てくらくらする冒頭がすごく楽しい。。が、どんどんシリアスになって。白い服の少女がすごく不気味。この女の子のアイコンを使っている方がtwitterにいらして原典を知らずなんだか不気味だなあと思っていたが謎が解けた。