五月のミル

なにかの映画の本でお年寄りが魅力的な映画、みたいに紹介されていたような記憶があり、録画してみてみた。しかし主人公のミルは若くはないがお年寄りっていうより中年から老年期に足をつっつこみかけたぐらいのレベルだ。少し見始めたときミルがすごく現実からかけ離れた人なのかと思ったが、だんだんとトータルに人物像を理解できるようになった。印象に残ったシーンは登場人物たちが「フィガロの結婚」の歌曲を歌うシーン。なんだか中高時代の音楽の時間を思い出した。その後の展開も知らずに観念でものをいう。。みたいなシチュエーションもだぶって。。奇跡みたいなバランスがとれている田舎の生活を描く穏やかなだけの映画かと思いきや、ちょっとした場面場面の積み重ねで鋭く機微を描いていく秀作だった。

五月のミル [VHS]

五月のミル [VHS]