タロットカード殺人事件

ひさびさの映画館。ウディ・アレンの新作(って。。もっと向こうでは撮ってるらしいが、とりあえず京都に来る新作)を劇場でみる喜び。どんなに時もその時間だけはつくっていきたい。この邦題って、原題が「Scoop」なんだから昔アガサ・クリスティ原作ものの映画にばんばん「〜殺人事件」ってついてたのを意識しているんだろうな。。余談なんだけど、「嫌われ松子の一生」って「無法松の一生」に重ねてあるんだろうな。。みんないってるのかもしれないけれど、このあいだふっと気がついた。
「タロットカード〜」の話に戻ると、スカーレット・ヨハンソンのコメディエンヌ演技はなかなかのものだった。昔ダイアン・キートンが演じていたようなとぼけたような味のあるウディ・アレン映画のヒロインにぴったりはまっていた。ウディ・アレンとの関係が偽親子っていうのもなかなかいい。よくあちらこちらのレビューでみるのだけど、ウディの抑えた感じの出方もよかった。
話の筋で、「ここで犯人がこう行動したらおじゃんじゃないか。。」とか、ちょっと都合よく展開しているように思えるところもあったのだけど、うるさいことはいわず楽しんだ方がいい映画なんだろうな。。
イギリス貴族とアメリカ人のギャップなどみている間その世界でずっと楽しめるコメディの中に織り込んである死のこと、クラシック音楽の使い方なども、その案配がとてもよかった。オフィシャルサイト