ちょっとメロドラマ的なところもあるおはなしなのだけど平板にみせないで、不安な気分になるような、つきはなしたような市川崑らしいショットも多く、映像も楽しめた。
「ぼんち」の時も感じたけれど、女のいびりっていうかいやらしさ、日本の家庭のいやな感じの湿り気を描くのに すごい力がはいるんだなあ。市川監督は。。あ 男のいやな感じもでていたなあ。。
あと少し漂う猟奇っぽい香り付けも本題とそれそうな感じもあるけれどみるひとを楽しませるような気がする。
田中絹代と岸田今日子。。なんともいえない雰囲気で。。
。。本筋は岸恵子と川口浩の姉弟のはなしで、こころにくるものがあるし、おとうとの繊細な心持ちがすごくわかる脚本なのだけど、本筋以外のところの表現が結構自己主張していて楽しめた。森雅之の父親像はバランスがとれていてすごくよかった。
- 出版社/メーカー: 大映
- 発売日: 1989/10/27
- メディア: VHS
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