恋の門

松田龍平がすごくよかった!気高くもみじめな主人公になんとぴったりな彼!「御法度」の時など、スクリーン上はきれいな人だな、って思ったもののその後のインタビューとかみると年齢そのままの雰囲気でなんとも感じなかった私だけど、今回惚れ込んだ。お父さんと似た表情も浮かべるし、愛おしい片意地さがうまく表現されていた。あの「蒼木 門」(名前がまた!)という主人公が本当にいる人のように感じたし、自分も一緒にがんばっていこう、なんて思ってしまった。

相手役の酒井若菜さんもとってもすてき。大写しになっているところをみると、本当にきれいなんだなぁ。。と思う。頭の中からっぽみたいな演技もうまいし、すごく思慮深い表情もよいし、人を油断させておいてびっくりさせる実力派だなあと感じさせる。

豪華なキャストが話題になっていて、「あ あの人がこんなところに」という喜びもあるのだけど、逆に考えるとその瞬間こっちはおはなしから離れているわけで。。そんな中で尾美としのりさんは、「みたことあるけれどこれ誰だっけ?」という演技力。ドラマ「マンハッタン・ラブストーリー」でも尾美さんが一番好きな登場人物で詳細にみていたのに、ちょっとヘアスタイルかえてでてられたら、もうわからなかった私。私の観察眼も鈍いが尾美さんもさすが!なんて思ったり。

実は翌日までの納期で片づけなければならない仕事があったのだけど、映画館を先にしてよかった。俄然やる気がでてきた。

ずっと家にいるとデフレ気分に拍車がかかってくるけれど、映画館に行くと仕事についても「ああいう風に仕上げとこうと思っていたけれどちょっとかえてみようかな。。」という気にもなったし、映画館においてあるちらしをみて、他の人の取り組みにはげまされる思いもしたり。。外に出るのはよいことだなあ。

ココログより2010年3月転載。ココログ掲載時にTBしてくださっていたReview Review Reviewさんの「恋の門」の記事はこちら

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恋の門 (1) (ビームコミックス)

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