公式サイトより
演技経験のない4人の女性たちがロカルノ国際映画祭で最優秀女優賞を受賞し話題となった本作は、市民参加による「即興演技ワークショップ in Kobe」から誕生した。ほとんどの登場人物を演技未経験者がつとめ、総尺5時間17分の大作
みるまでは、演技未経験者のお芝居を5時間以上も・・という驚きを持ったが、twitterや、映画祭でのよい評判、各地で再上映がなされいる*1などのことを見聞きし、みてみることにした。
普通の役者さんのお芝居とは違う違和感を感じたのはしょっぱなだけ、もう完全に作品世界に持っていかれた。
最初の方に登場人物たちが、「重心」にまつわるワークショップに、半分お義理で出て、自分の身体の重心を知り、周りの人の重心やはらわたを探りあわせていく場面があり、そのあとの打ち上げで、それこそはらわたを共有するような場面になるのだが、その話がずっとこの作品のテーマにもなっている。このワークショップが丁寧に描かれているおかげで、登場人物たちの、普段はなあなあでやり過ごしてきたことをクリアにしていく作業がとても自然にみえて、ずっと伴走できる。
6月末にみた「さよならも出来ない」*2の松野泉監督の名前が録音のところに、また「さよならも出来ない」で録音と助監督を担当されていた斗内秀和さんがこちらでも助監督をされている。
同じ日に山下敦弘監督の「ぼくのおじさん」をみたのだが、北杜夫の原作の雰囲気が現代とかみあってないような気もし、「ハッピーアワー」の中で批判されていたようなわかったような挨拶が横行したりして、「ハッピーアワー」の切実さを懐かしく思ってしまった。松田龍平って、「カルテット」でイケてるオーラを消す演技うまいなあと感心していたけれど、「ぼくのおじさん」も含め割合そういう役も多いかな・・
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