水の旅人

1993年大林宣彦監督作品。
すごい拾い物だった。山崎努さんが水の精霊、墨江少名彦という役で、一寸法師の晩年のような役なんだが、役の上では小さいにもかかわらず、さすが山崎さん、武士の風格がすばらしく、CGを使っての、子役との共演はちょっと「スターウォーズ」などの師弟ものをみているような気持ちにもなるし、また大林監督らしい風変わりなコミカルさも満載でとても楽しめた。CGといっても大きさの上での調整で、メイキングをみていると多分この時50代後半だった山崎さん、よくこれだけの身体能力を発揮されているなあとその仕事根性にも感服。ちなみにメイキングは鴻上尚史氏が作成されたとwikipediaに載っていた。
尾上丑之助さんの登場シーンも気品がありとても良い。最後、すべてが集約していくところの気持ちの良さ。すてきな映画だった。猫と小さな姿の山崎さんのからみもチャーミング!