キル・ビル

金髪のユマ・サーマンが日本刀で暴れまくる、とかいうあらすじをきいた時はちょっと心配だったけれど、さすが日本通のタランティーノ!今までみてきた日本を描写した外国映画とはだいぶ違っている。中国系のルーシー・リュー、和服かっこいいなぁ。。でも日本語がもうちょっと上手だともっとよかったのに。。CMで流れている「やっちまいな!」って叫ぶシーンはとってもかっこよく決まっていたけれど、これであともう少しほかの日本語もきまっていたらどんなにいいか。。設定上そう不自然ではなかったけれど、日本の女優にはこういうアクションのきれもよく、すごみのあるタイプみつからなかったのかなぁってちょっと思ったりした。でも全体にアメリカンコミックみたいなおかしくもかわいたタッチで、笑える部分も多く楽しめた!

深作欣二監督に捧げる文章が最初に出てきて、タランティーノの頭で構築されたニッポン’っていうのが、なんだかおもしろくてぜひつづきもみてみたいと思う。(たとえば 女親分の刀の根付けとかまるで高校生の携帯ストラップのようにちゃらちゃらしてるんだけど、なんかその違和感がかわいらしい!っていう感じ。。あのままうのみにされてもな。。ってところもあるんですが、どんな映画でもそんな要素があるような気も。。)
タランティーノはほんとに映画好きなので、いろいろな映画へのオマージュ、パロディなどなどがちりばめられているようで、いくつかはテレビで紹介されていたけれど、わたしもそれ以外にも自分で発見した気持ちになるところもあってちょっとうれしかった。音楽もいつも通りテンポよく、いつまでも耳に響くものだった。