屋根

屋根 [VHS]

屋根 [VHS]

  • アイ・ヴィ・シー
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1956年 ヴィットリオ・デ・シーカ監督

最近イタリア式コメディが好きになって、「喜劇」という分類がしてあるこの映画も観てみたが、主人公たちが若いだけに悲惨さはないけれどネオリアリズモ色が強い作品だった。

夫の実家で新婚生活をスタートさせるも手狭でみんなイライラ。ケンカの末、住むところを探す。空き地に家を建て屋根さえ出来上がっておれば居住権が認められるということで工事現場の仲間を募り警察の見回りの前に屋根まで完成させろ!って物語。苦労人ゆえか徹夜仕事に乗る仲間にも感心するし、乗り越えるためにそれぞれが小さな工夫をしたりケンカしながらも家族に頼ってみたりする、もうそれしかない感の面白さ。日本もそんな感じだったのでは?と思う話。住むところあるってありがたい。

宿無しのような子どもが出てきて力を貸すがだからといって一緒に住んだりというやりすぎハッピーエンドにしない加減がネオリアリズモだなあ。