みたのはVHS版
12歳の、人には説明できないような屈託、あこがれ、もやもやの秀逸な表現。舞台は70年代のスコットランドの工業都市グラスゴー。音楽や映像が時には皮肉なほど美しく心に残る。原題「RATCATCHER」、2020年の幕開けにふさわしいネズミ映画でもあった。
この映画を観たきっかけは、「ふや町映画タウン」の在庫一覧表を見ていてタイトルが気になって・・というような理由だったんだけど、リン・ラムジー監督、この作品以前に撮っていた短編が二度カンヌ映画祭短編部門でグランプリを撮っていたり、また近年も「ビューティフル・ディ」という作品が、カンヌの脚本賞と男優賞(ホアキン・フェニックス)を受賞していたり・・来日もしていたようだ。これから気を付けていこう。
音楽は↓こんな選曲。小津安二郎の映画でかなしい場面に朗らかな音楽が流れるような感じでぐっとくる。