コミック雑誌なんかいらない、嗚呼!おんなたち猥歌

 

コミック雑誌なんかいらない デラックス版 [DVD]

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 みたのはVHS版

 

 

嗚呼!おんなたち猥歌 デラックス版 [DVD]

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 どちらも内田裕也主演で印象が重なる二本。「嗚呼!~」の方が先に作られ(81年、「コミック~」の方は86年。)、「嗚呼~」の方にも内田裕也の「コミック雑誌なんかいらない」という曲が使われている。「嗚呼!~」では安岡力也が内田裕也の子分役、「コミック雑誌~」の方にも出てきている。

コミック雑誌~」の方は、内田裕也梨本勝の口癖「恐縮です」を連発するレポータ役。(梨本本人も出てくるし、内田裕也は木滑という、マガジンハウスの編集者の名前を使っているらしい。)最近のあの長髪っぽい髪でなくサラリーマンでも通用するくらいの髪型。「コミック雑誌~」の冒頭髪を調髪するシーンが出てくるが、落ち着いていて、たけしか?と思った。「コミック雑誌~」は80年代半ばの出来事、ロス疑惑日航機墜落や、聖輝の結婚、おにゃんこクラブ、豊田商事事件などとことん盛り込んで懐かしい。豊田商事の犯人役のたけしが大層迫力があり、あの映画の中で一番のみどころのように感じる。豊田事件風のものへの導入として普段内田裕也がつきあっているおじさんが金の商法に騙されて・・というのがあるのだけど、そのおじさん役が殿山泰司。殿山さんの安定感が画面を引き締めていた。

「コミック~」の冒頭、桃井かおりが、内田裕也扮するレポーターに追いかけられ、黙殺していたが、wikipediaによると、高平哲郎氏との交際を問い詰められていたらしい。そうだったのか!最近高平氏のお仕事に触れはじめ、もっと知りたいと思っているところだった。お二人のことは知らなかった。

VHSの表紙も内田裕也がスーツを着て泳いでいるところなんだけど、そのシーンはなかったような。。85年のパルコのCMの姿を表紙に使っているのかな?


1985年CM パルコ 何時間生きていましたか? 内田裕也

「嗚呼!~」の内田裕也はロック歌手。最低の所業。現代の目で見るとたまげるような流れも。だけどむなしさも漂っている。関係する女性の方がずっとたくましい。若き看護士役中村れい子という人が魅力的だった。