ピーター・チェルサムというこの映画の監督、「ヒア・マイ・ソング」という作品がよい塩梅に心に残る良作だったのでこの作品もみてみた。とても拾い物。
ばらばらにみえた様々な事象がまとまっていく気持ちの良さ。これがここにつながるんだという愉しさ。宮藤官九郎の作品世界のよう。
そして描かれているのがイギリスのブラックプールという町の、ちょっとオールドファッションな芸人たち。その様子はフェリーニの映画に出てくる人たちのような味わいがあり、うしろに流れる音楽もとてもいい。この裏ぶれ感を逆手にとった、いかにもイギリスらしい笑いとラストへの流れ。バックステージものの愉しさもあるし、本当予想以上の楽しさだった。
こちらのページにもこの映画の評が。大いに頷きながら読んだ。