ファニーとアレクサンデル

ベルイマンが凄い映像作家であるということは伝え聞いていても、難解なのではと思い、今まで遠慮してきた。映画の相談役ふや町映画タウンの大森さんにたずねたところ、「ファニーとアレクサンデル」はテレビ向けにわかりやすく作られているし、またトータル300分ではあるけれど放映用に章だてがされていて、分割してみられるということで借りてみた。ほんとによかった。ベルイマン入門をなんとか果たせた。
メイドを何人も抱えた富豪の家のクリスマスの大家族サーガ的豪奢感、絵画のような画面、随所に盛り込まれた前衛的ともいえるあやしさや皮肉、一面的でない感じ・・すごく好きになった。
主教の家の禁欲っぷりは「バベットの晩餐会」の陰湿バージョン?バベットの方は隣の国デンマークだったらしい・・(←スウェーデンデンマーク間は人の行き来もあり、また感情的にちょっといろいろあったり・・という隣国らしいニュアンスを感じているのだけどどうかな・・)

ファニーとアレクサンデル 前編・後編《2巻組》 [VHS]

ファニーとアレクサンデル 前編・後編《2巻組》 [VHS]