石黒さんは現代の浮世絵師というか、妖怪変化あるいは物語に登場する人、動物などをとても愛情深くそのものが持っている魅力をうまく引き出されて描かれていて拝見していてとても楽しい気持ちになる。とても精緻に描かれている時もあればちょっとしたマンガタッチのような時もあり、いろいろに味わえる。
好きだったのは干支を描いたもの。それぞれの戦闘シーンがかっこいい。たとえばねずみ、うさぎ、ひつじなどのおとなしい動物までもが。こびてない目つきがいい。
うちわやかるたなどもはさみこまれ、とても贅沢な、たびたび読み返すのに値するような一冊。
- 作者: 石黒亜矢子
- 出版社/メーカー: 玄光社
- 発売日: 2016/12/05
- メディア: 単行本
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