2011年7月に刊行されたこの作品、割合早い時期に買ってはいたものの、東日本大震災がテーマのものだけに覚悟を必要としてしまい読み始めるのに時間がかかってしまった。「『たとえ間違っているとしても、今、描こう』と思いました」というしりあがりさんの言葉が帯に書かれているけれど、本当に2011年の世の中の空気が描かれている。そして、そのときは白紙だったゆえにいろいろな可能性があったように思われる状況がその後どうなってきたか今またはっきりと感じられる。
はてなダイアリー内に感じの良い本屋さんでこの本を買われたことを書いておられる方がいらっしゃったが(こちら)、私もこの本、今は閉店してしまった百万遍の角のレブン書房で買ったのだった。小さな本屋さんだったけれど、近くの京大生に読んでほしい本の棚を作られている気配がしてひっそり応援していた。
(レブン書房のことを取り上げてある京都大学新聞の記事はこちら。)
- 作者: しりあがり寿
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2011/07/25
- メディア: コミック
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