お家賃ですけど

能町さんの書く仕事が軌道に載る前の、実家を出て牛込の一人暮らしをし始めた頃からの暮らしの話。住まいの描写の丁寧さ、そして贅沢でなくても古い建物をきれいに磨きながら維持している大家さんを描く愛情のこもった筆先などから能町さんの生きる姿勢が伝わる。もともとmixiの日記だったものを再編成されたようだけど、悩みが共感できる、心情的にごくお隣の人の丹念な日記を読んでいるような感があった。

お家賃ですけど

お家賃ですけど