逃北〜つかれたときは北へ逃げます〜

能町さんの本を読んだのははじめてだったけれど、なんともおもしろかった。屈託を抱えながらの丁寧さ、それが馬鹿丁寧でバカにされている感じでなく、自分の心にそっと寄り添ってくれる感じ。「北」が必ずしも緯度的なものだけでなく心理的な北を指すといった着眼点もいいし、仕事全般に神経が行き届いている。旅行欲というのが薄い私だけどこれを読んでいたらちょっと旅に出たくなった。

逃北―つかれたときは北へ逃げます

逃北―つかれたときは北へ逃げます