「ワタクシハ」

又吉氏と同時芥川賞受賞の羽田圭介さん。信頼できる友人に紹介してもらって読んでみた。就職活動の話なんだけど、ちょうど息子が今それで、興味深くどんどん読み進んだ。主人公は、高校生の時ギタリストとしてデビューしたという特殊な設定だけど、地に足着いたリアリストな部分があって、鋭く、自分にも他人にも厳しく、びっくりしながら読む。細かい描写が生きていて就職活動の失敗例はリアル。でもこの辛口さに救われる思いがある。成功するパターンっていうのは、ひとつの答えってものはないってところかな・・

「ワタクシハ」

「ワタクシハ」