教授と美女

ああ楽しかった。ビデオジャケットの解説の言葉を借りると、「白雪姫と7人の小人たち」を「ギャングの情婦と7人の教授たち」という具合に換骨奪胎した作品。ゲイリー・クーパーと一緒に仕事をしている7人の教授たちはほんとに白雪姫の小人たちのようで、おじいさん映画の好きなわたしにはたまらない。そこにいきなりやってくる情婦が白雪姫ともいえるし、(もっとセクシーではあるが、なんか白雪姫風のストライプの衣裳を着ていたり、彼女がやってきて教授たちの生活が生き生きする感じがもう楽しくて・・)また、8人目の教授で、教授連の中ではひとり若いゲイリー・クーパーが白雪姫で、その幸せを願い、見守る7人の小人=教授たちともいえる。(との二つの解釈をふや町映画タウンで教えてもらった。)
教授たちの仕事は百科事典の編纂。海に漕ぎ出す、という表現が出てくるのだけど、三浦しをんの「舟を編む」を思い出した。
さまざまな伏線がちゃんと生かされる素晴らしい作品。ハワード・ホークス監督、脚本 チャールズ・ブラケットビリー・ワイルダー