双調 平家物語 8

保元の乱の描写で、清盛と義朝の違いがはっきりとわかった。崇徳上皇の敗走ルートに出てくる我が地元如意ヶ岳や仁和寺。今までそこにかけてある札などで歴史解説がされていてもさらっと流していたことが克明に場所とリンクしていく。頼長の最期がなんともいえずリアルで胸にせまる。ずっとつき従った人たちの、できれば直視したくない、でもやりおおすしかないという思いも痛いほどわかる。
鎮西為朝という名前はきいていたけれどこういう人だったのか・・お父さんの為義ともどもかなり魅力的。

双調平家物語8 - 保元の巻(承前) 平治の巻I (中公文庫)

双調平家物語8 - 保元の巻(承前) 平治の巻I (中公文庫)