百合祭

「刻んだシワ一本にも、人生のプライド!女たちの性エネルギーが再起動する」なんてちょっとものものしい惹句がビデオパッケージ表紙に載っておりその言葉づかいにはちょっとフェミニズム的なかたさを感じるのだけど、できてきた映画はキツくない。セクシャルな要素がありながらも湿り気がなくて愉快なもので、自分の周りでも評判がよかった「笑う蛙」だとか「やわらかい手」*1だとかを思い出すような手触り。

たとえばピーター・オトゥールが、女の子にメロメロになってしまうのを描き出した「ヴィーナス」*2とか、男の人がいつまでも・・っていう素材は時々みるような気がするけれど、この映画では、女ばかりのアパートにミッキー・カーチスが引っ越してきたことにより恋愛騒動が起きる話で、それぞれの役者さんがすごくかわいげがあり、男の人が振り回されているような「かわいそうにな・・」みたいな感じは全然なく、やってるなぁっていうおかしさばかり・・女の方が基本たくましい生き物だからかな?なかなか難しいテーマをいやらしくなく痛くなくからっと表現できるのは女優さんたちのさじ加減のすばらしさもあるだろうなぁ・・
白川和子さん、ドラマ「合い言葉は勇気」で、いなかのお母さん役とか渋い役で認識していたのだけど、もともとにっかつロマンポルノの人だったんだ!と今頃頭の中でつながる。

制作した旦々舎による紹介ページはこちら。DVDは直販かな・・