番場の忠太郎

瞼の母」のおはなし。サイレント版*1錦之助*2とみてきて、今度のは中川信夫監督、忠太郎は若山富三郎。「日本映画隠れた名作」*3でほめてあっての鑑賞。母親役の山田五十鈴が大層いい。たずねてきた忠太郎と対峙する時の三味線の伴奏が後ろで響いている場面、歌舞伎の舞台のようなキマってるセリフ、名演技。気持ちがいい。森繁久彌が御用役人の青木という役で出てくるが、これまた、森繁節なんだけど、いやになるギリギリでとめてあってそのさじ加減が素晴らしい。ご詠歌を唄う子供たちも印象的。
三下奴の半次とその家族(母と妹)というのを据えて、忠太郎と対比させているのだなと「瞼の母」のお話を三作品みてやっと気が付いた次第。「菊次郎の夏*4も「瞼の母」の変形だよな・・

番場の忠太郎 [DVD]  STD-116

番場の忠太郎 [DVD] STD-116

  • 発売日: 2008/01/11
  • メディア: DVD
みたのは、日本映画傑作全集のVHS