川の流れに草は青々

侯孝賢の初期の作品。日本の80年代映画とも似たテイストが漂っているが、田舎の小学校のこどもたちを優等生すぎる感じでなく、でもとっても魅力的に描いている。
「おしゃべりな映画館3」で淀川長治さんがすごくほめておられるのだけど、そのほめかたをみて、つくづく淀川さんはすばらしい映画評論家だったなと再認識。(そして、対談相手のおすぎも。最近映画のCMに出過ぎて時々値崩れ感があるけれど、ほんとはきちっと映画みてきた人なのだな。。と。ちゃんとした聞き手がいないからそれを発揮できないのでは?という説があるけれど、その通りかも。)淀川さんのおっしゃってたのは、こどもひとりひとりの描き方が丁寧で、こういう家族がいて、こういう子っていうのがちゃんとわかるようになっていて、見やすくてとてもいい、ということなのだけど、ほんとその通り。

川の流れに草は青々 [VHS]

川の流れに草は青々 [VHS]

  • 発売日: 1994/11/18
  • メディア: VHS