秘密の花園

秘密の花園

秘密の花園

カトリック女子高の3人の女の子がいれかわり主人公になってお話がつづけられるのだけど自分が高校にいっていたのは20年以上も前のできごとなのにこの子たちのことがとても身近に感じられる。三浦しをんさんの書いたものはコラムでも時代小説のような文体がまじってたのもしいのだけど、この本の登場人物たちも変に若すぎてこちらがはずかしくなったり遠いなと感じたりする人物でなく、この延長線上に自分もいるなぁ、ある時はこの人でありある時はこの人だ。。と思えるような大人な部分も多い人物たちだ。(でもやっぱり高校生というみずみずしさがあるのだけど。。)ちょっとミステリー的な部分もあり、どんどん先を読みたくなる。大団円を迎えるわけではなくある時期のスケッチという感じがまたいい。不思議な清涼感のある作品だった。 (2004 1/28)