いつか、スパゲティ

友人のYさんがイッセーさんの小説「月の砂」を読んでおられて「リズム感がおもしろい」と書いておられたのをみて、自分もイッセーさんの公演の時に勇んで買ったのに読まずにおいてしまっていた本があることを思い出し、読み出した。それがこの「いつか、スパゲティ」。21の短編からなっているのですが、そこに出てくる人々の姿はイッセーさんの舞台をみているよう。。イッセーさんの細かい人物観察の上に成り立った、人物模写の世界、そして巧みなおとしどころを楽しめる。そしてちゃんと小説になっているので、イッセーさんの舞台を採録したものよりはずっと読みやすい。今までどうして読まずにおいたのか不思議なくらい、寸暇を惜しんで、この本を読む時間を待ち遠しく思うほど熱中しました。本って縁、きっかけだなってつくづく思った。

月の砂

月の砂

いつか、スパゲティ

いつか、スパゲティ