群さんが「波」という雑誌に毎月連載するため、それまでおいていた本をあわてて読んでみたり。。というようなきっかけで書かれていった本で、読まれている本の分野は多岐にわたっている。おかげで、こういうきっかけがなかったら知らなかった本の世界をのぞくことができた。例えば中原淳一さんの奥様や息子さんがかかれた本。展覧会や著作だけではうかがい知れない中原さんの姿が描かれているようだ。もうひとり、古川緑波という芸人さんの話も、中野翠さんの本から感じるのとはちがうものも感じた。ヘヴィーなイメージで敬遠していた「楢山伏考」の世界などもいいイメージにかわったし、自分では探索しないところを群さんにガイドしてもらった感じの本だった。
- 作者: 群ようこ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2001/08
- メディア: 文庫
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