ドキュメンタリーおすすめ

掲示板でおはるさんからドキュメンタリーのおすすめをおうかがいしたのでメモ。

ドキュメンタリー映画といえば、最近見たのでは「GAEAガールズ」がひじょうに見ごたえありました。女子プロレスのお話なんですが、暴力的とか体育会系とか云うのではなく、ある職業の(そして女性の)プロフェッショナリズムの話として、とっても感銘を受けました。

ガイア・ガールズ [VHS]

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そういうのではバレエ映画「エトワール」もよかったですね。
エトワール [DVD]

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あと、厳密にはドキュメンタリーじゃないんですけど、「WATARIDORI」の監督さんが前にとった「ミクロコスモス」*1という映画が僕のひじょうにお気に入りです。ひじょうにイメージ性豊かな映画で、こちらは是非、お子さんと一緒に見たら面白いと思いますよ!

それからいま思いつくのでは小川伸介監督の「ニッポン国古屋敷村」や「1000年刻みの日時計 牧野村物語」が、地味な中にもじわじわと感じるものがあって、むかし感動を受けたのを思い出しました。

また映画製作についてのドキュメンタリーフィルムにも面白いのがたくさんありますね〜
僕の大好きなタルコフスキーという監督の「in『ノスタルジア』」や「in『サクリファイス』」とか…そうそう、カレル・ゼマンの「カレル・ゼマンと子供たち」も。これは古いビデオを置いているレンタル屋さんなら、傑作「水玉の幻想」といっしょに収録されたむかし出たテープがあるかも知れません。

また細かい話になって恐縮ですが、最近DVDを買ったビデオアーチストのミシェル・ゴンドリーのパックの中に入っていた、自身のユニークな創作について語った「I've been 12 forever」(僕はずっと12歳のまま、ってなかなかいい題だと思いませんか?)や、同じくイームズのDVDに収録されていた「901:チャールズ&レイ・イームズ・オフィス 45年後の記憶」というフィルムがとっても面白かったです。この2枚は、それ以外のパートもすごくオススメですよ〜。

EAMES FILMS:チャールズ&レイ・イームズの映像世界 [DVD]

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私のレス

イームズのDVD。あれはおもしろかったですねー!
イームズ夫妻って今風の雑誌とかでかっこよさが強調されていて冷たい感じなのかと勝手に思っていたのですが、あったかいものがお好きみたいですよね。
お部屋にいろいろあるものの趣味とかすごくすてきだった!
万華鏡とかも好きでしたし、一番はじめの宇宙ー地球の話とかもおもしろかった。

ミシェル・ゴンドリーという方、名前は知らなかったのですが「ヒューマン・ネイチュア」*2の監督さんでしたか!あれも好きな映画でした。ご紹介くださったものほんとにいいタイトルですねー。

映画監督のドキュメンタリーも確かに楽しいですね!
カレル・ゼマンは、娘さんのつくった「シンドバッド」の絵本*3も読んであの一家に興味もっています。カレル・ゼマンっていろんな手法の映画とっていますよねー。

映画監督のドキュメンタリーといえるかどうかわからないですが、ウディ・アレンのヨーロッパ演奏旅行のおはなしを撮った「ワイルドマン・ブルース」や「ジャック・ドゥミの少年期」も、なかなかよかったなぁ。
ドキュメンタリーというより再構築って感じですが。。

ジャック・ドゥミの少年期 [DVD]

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「GAEAガールズ」もすごくみたい雰囲気が漂っています。
右翼のバンドを左翼傾向のある監督が撮った「新しい神様」もわたしすごく好きだったんです。

新しい神様 [DVD]

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政治的なこと関係なしに、青春ものという感じが!
なにかを必死で模索しているところが好ましくみえました。

そして「ミクロコスモス」!「WATARIDORI」よりみやすかったような気もします。簡潔にまとまっていたような気が。。あれらもすごい撮影でおもしろいですよね!

ニッポン国古屋敷村」もその舞台になったところの はなしをこのあいだ東北のガイドブックを読んでいるときに
みつけていまして、気になっていたのです。
小川監督これからチェックします。

ドキュメンタリーつながりで、テレビ番組ではありますが、先日NHKの「未来への教室」でディック・ブルーナの回をみて、単純にみえるミッフィーの線も大層緻密に描かれているところなど仕事への取り組み方に感銘を受けました。

おはるさんのレス

まずはミシェル・ゴンドリー、「ヒューマン・ネイチャー」もたいへん面白い映画でしたが、この人は、子供のまま大きくなったような人で、DVDにはいってる作品はどれもすごいアイデアが満載で面白く(LOGOでアニメ作ったり、誰も思いつかなかったようなCGの合成法を考え付いたり、あっと云わせる小ネタもいろいろで)、たとえば子供に見せても、目を輝かせて吃驚すると思いますよ(^−^)「えっ、これどうやって撮ってるの!?」とか、大人も画面に釘付けです。
ただ「I've been 12 forever」は少しだけエッチな下ネタがはいってたので、これだけ要注意ですね。

ゼマン作品では「悪魔の発明」や「盗まれた飛行船」などは子供の冒険への夢をそのまま映像化した内容で、いまの子供もきっと面白がると思いますよ。ぽんさんはご覧になられましたか?
なにより映像がすごくて、ちょっと宮崎アニメっぽいところもあります(コナンとかホームズみたいなレトロっぽいメカが沢山出てきます)
ゼマンの作品では「クラバート」という作品が大好きです。
詩的で、陰があって、深い物語性があって、しかも感動的でした…
ノルシュテインなどに通じる雰囲気がありましたよ。

ブルーナ、さいきんあちこちで見かけるのでちょっと有り難味がなくなってますよね。大阪ガスのカワックとか(^−^)。
でも暫く前に大阪の美術館でやった「ブルーナ展」で現物を見ると、絵本やポスター作品は単純にシンプルでかっこよくて、しかも線は筆で書いておられて、コンピュータなんかは使ってなくてしっかりした考えのもとに美的にデザインされたキャラクターなんだなーと感銘をうけました。

「未来への教室」ではレオ・レオニの回も面白かった!いろんな色の素材を貼り合せて絵本をつくっておられて、出ていた子供もめちゃ楽しそうでした。

この番組ではほかに、光の芸術家ジェームズ・タレルの回や、ベルナール・ロワゾーの回がよかったですね〜
前者はひとつの山全体を素材にしてつくりあげた光の彫刻や光に関するインスタレーション作品が紹介されてて、僕もいっぺん実際に見てみたい!と思いましたし、ロワゾーさんは流石にシェフらしく、いろんな場所の水を飲み比べさせて、その美味しさを実際に分からせたりして…

あとドキュメンタリー映画、ということで「ガイア・シンフォニー」を思い出しました。僕は第2番までしか見てないんですが、この夏もう第5番が上映されるんですよね。3・4を見ようと思ってそのままになってたのを、ぽんさんとお話していてふと思い出しました。いいきっかけになったので、近々ぜひ見ようかと思います。
思い出させてくださって有難うございました!(^−^)