観光の哀しみ

酒井さんは年齢も自分と近く(昭和41年生まれ)出てくる思い出話が共有できる感じでおもしろい。。ときいていたのだけど、はじめて読んだこの本でもそれを確認できた。と、同時に彼女の旅への考察は、普遍的で年齢を越えて楽しいものだと思われた。じっくり観察する皮肉なスタンス、でもその主体である自分自身をもまた辛い目つきでみている皮肉の入れ子状態がたまらなくおもしろかった。観光という身近で楽しそうな分野を「哀しみ」でくくる楽しさを堪能。

観光の哀しみ

観光の哀しみ