突破口!

面白かった!銀行強盗した金がはからずもマフィアの隠し財産で、マフィアからも警察からも追われるウォルター・マッソー一派。彼のプロっぷりが工夫だらけで面白い。失敗してもB案で行く沈着さ。なんて素敵!そして情もありだけどそれに流されるわけでなく、いい塩梅。銀行強盗からマフィアに狙われ・・ということにまつわるストーリーはジョン・フリン監督「組織」(74)でも観たのだが、あちらはあちらで愛嬌や面白さはあったものの入り口が少しわかりにくかった。こちらは全編鮮やか。そしてウォルター・マッソーを応援したくなる。

マフィアとつながる売春クラブみたいなところの様子がポール・トーマス・アンダーソンタランティーノの映画に出てくるおしゃれで内実ドロドロした70年代のオリジナル風味でとても嬉しい。

ふや町映画タウンおすすめ ☆☆ (けっこうおすすめ!!)

ドン・シーゲル監督、男男していて近寄りがたいかと勝手に思っていたが、なんのなんの終始楽しく鑑賞できたし、抑制がきいて、ハラハラを楽しめ、緊張の中の笑いの要素もありでとても好きになった。