面白かった!伏線の回収もたくみで皮肉で!上の写真をみているとなんだか気味の悪い話のようにみえるが、ソン・ガンホ演じる父を中心とする半地下住まいの家族にイヤなところがなく、寄り添ってみられる。爽快なストーリーではないが、卓越したストーリー展開にうならされる。そして、正面には写っていない登場人物である家政婦、この家政婦と半地下家族のやりとりの壮絶かつ笑えること。緩急がすばらしく、笑っている直後にのぞきこむ深淵の高低差のすごいこと。
ネット社会の事象であふれていていかにも現代の物語なのだけど、ふと思い出したのは川島雄三監督の「雁の寺」*1。階層社会のエグさがある意味ユーモラスに描かれている骨格の部分からの連想で。