珍妙な峠

宿屋めぐり*1の彷徨と「リフォームの爆発」*2や「バイ貝」*3等のお買い物奮戦記をまぜたような、茶色く煮込んだぐつぐつしたものが味を出しているような・・そのときそのときの自嘲記のようなところはリズム感にあふれとてもおもしろくどんどん惹きつけられ、終局まで持っていかれる。笑いと絶望、混沌の混ぜ合わさった感じが町田文学の魅力だろうな。さまよいながら漂う感じはこれ、人生そのものという風味。
ちょろりと出てくる校正との闘い・・おかしい。町田さんの造語、そういうことになりそう。

珍妙な峠

珍妙な峠