第一部
初段
小松原の段
蝦夷子館の段
二段目
猿沢池の段
三段目
太宰館の段
妹山背山の段
第二部
二段目
鹿殺しの段
掛乞の段
万歳の段
芝六忠義の段
四段目
杉酒屋の段
道行恋の苧環
鱶七上使の段
姫戻りの段
金殿の段
話の流れが整理できるように、三段目が二段目の大半より前に来て、采女の事件を発端とする久我之助と雛鳥の物語と、蘇我入鹿打倒のためのアイテム集めの話がわけて上演された。
心に残ったところのメモ
- 蝦夷子館の段で雛鳥(遣い手 吉田蓑紫郎)の初々しいドキドキ感の表現の愛らしさ
- 正面に吉野川が流れ、上手と下手に床が設けられた妹山背山の段の美しさ
- 杉酒屋の段でお三輪(遣い手 桐竹勘十郎)が出てきたシーン、お三輪がなにか手にもって遊びながら寺子屋から帰ってくるときの、お三輪の幼さの表現の細やかさ。商家の七夕飾りの小さくまとまった美しさ
- 鱶七(遣い手 吉田玉也)がお三輪の前に出てくるシーンの、鱶七の大きさ
- 馬の足取りや水の音など三味線の表現力の豊かさ