市川猿之助特別舞踊公演

京都造形芸術大学春秋座にて。

歌舞伎のみかた 市川段一郎 立ち回りの実演 市川澤五郎
猿翁十種の内 独楽 市川猿之助
双面水照月
法界坊、野分姫の霊 市川猿之助、おくみ 市川笑也、渡し守 おしづ 市川笑三郎、手代要介実は吉田松若丸 市川門之助

「歌舞伎のみかた」では、太鼓、つけ、立ち回りの型の説明。そこが知りたかった!という感じのことでありがたかった。太鼓の方はいつもは外に出てこられない場所でされているのだけど、ものすごくすっとした美男子で役者さんをみるような目でみてしまう。黙々と仕事をされている姿は美しいものなんだなあ。

「独楽」も「双面水照月」もラスト、「ザ・歌舞伎」って感じの、もう錦絵のような決まり方でとても楽しむ。特に「双面水照月」は音響効果もぴったり決まってなんとかっこいいこと。大向こうの声も多く、お客さんの拍手も鳴りやまず、劇場で歌舞伎をみる楽しさを味わう。「双面水照月」で、かわいい女の子の姿をしている霊の猿之助の、ちらちらっと見せる邪悪な顔が魅力的。大向こうからの声がたくさんかかっていたおしづの笑三郎、ほんとにいい声。