我輩はカモである

かねがね、いとうせいこうマルクス兄弟押しなのをみていて、いつか見なければ・・と思っていた。
次から次へとちょこまかとネタを繰り出す兄弟たち。澄ました顔をしてとんでもないことをやらかすひげのグルーチョは、自分の好きな芸人さんの系列だな。ただグルーチョは突き抜けて不条理で乾いている感じがする。ふや町映画タウンでモンティパイソンすきなひととマルクス兄弟好きな人が重なるというような話が出てたけれどそういう方向性を感じる。しゃべらなく、とうふやさんみたいなラッパで表現するハーポの芸もどこかにその系譜がある感じがする。wikipediaをみていると「偽の鏡」の芸をしているひとたちの名前があがっているが、「偽の鏡」の部分確かにおもしろかった。さらにこの作品は公開当時不条理すぎて興行的に失敗し、もう少しストーリー性重視の作風にかわっていったとあるのもさもありなん、と思わせるところもある。