植物のようにのびる方向にのびていく姿ってうつくしいなって思う。押しつけがましくなく心にしみ、日々を大切にしたくなる短編集。こんな感じで書いていると、まるでとっても大人しい小説のようだけど、全然大人しくなくてとってもたくましくておかしい西加奈子さんのものもっと読みたくなった。
特にわかるなぁと思ったのは「決めつけられること」へのプレッシャーの正体を描いた「影」。日常生活の色を変えるくらいいつまでも反芻してしまうのは「しずく」。おかしくて大好きなのは「木蓮」。
- 作者: 西加奈子
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/04/20
- メディア: 単行本
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