ベルトルッチ22歳の時に撮った自伝的作品。若い時の作品らしく、観念が先にいっている感じ。革命的精神に惹かれながらもひとたび革命が起きてしまったらそこでは生きていけないブルジョア出身の自分、しょせん革命前夜しか生きられないんだ、というテーマは、「1900年」でもっとわかりやすく表現されている。叔母役のアドリアーナ・アスティという女優さんがどんなポーズをしていてもとても美しく目をひいたが、ヴィスコンティ演出の舞台に数多く出ている人らしい。あと、陰影を生かした美しい映像(陰がとても雄弁!)は、アルド・スカヴァルダというカメラマンによるものらしく、アントニオーニの「情事」も撮った人ということだ。(←私は未見。)
- 出版社/メーカー: アイ・ヴィ・シー
- 発売日: 1998/02/10
- メディア: VHS
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