愛と精霊の家

「サンチャゴに雨が降る」*1で知ったチリ革命関連の映画。ベルトルッチの「1900年」*2のような、家族と革命の物語。そこに南米らしく精霊の物語をからませて話が進んでいく。苦労して裕福になって農民を支配する家長であるジェレミー・アイアンズの演技は圧巻。その妻のメリル・ストリープは晩年の部分はいいのだけど、若いときは天使のような存在であるはずが、芯の強さの方が気になる感じではあった。ストーリーはとてもいいし、きっと本で読んだ方がぐっとくることが多そうな・・なにか悪い意味でテレビシリーズみたいなわかりやすさがあって・・もっと幻想的にみるものを慄然と陶酔させることもできるはずの物語だと思う。ヴィンセント・ギャロの変質的な雰囲気はおもしろかった。