オウム真理教を扱ったドキュメンタリー「A」および「A2」はできるだけ偏らないまっすぐな視点が気持ちのいい作品だった。
この本は「A」を撮ってから何年かを経て、迷いながらももう一度オウムやそれを取り囲む人々のその後の姿を撮った「A2」についてまとめた本で、日本の報道というのが、あるひとつの方向にしかされていない現実をみつめることができる本だけど、だからといってオウムの肩をもっているのでなく、答えを簡単にだしてしまって思考停止してしまうことへの懐疑を描いた本だ。
シナリオも載っているのですが、とにかく人に肉薄していくこと。
「どうしてこんなことがおこったのか」ということをもっともっと考えていこうとしていること。。その姿勢はすごくわかりやすく自分にも問いかけてくるものが大変多かった。