ルビッチの映画

中野翠さんなどの本でちらちらっと言及され気になっていたエルンスト・ルビッチ監督。「ユー・ガット・メール」の原案「街角(桃色の店)」というのを観て、現代でいえば三谷幸喜氏の作品に受け継がれているような、テンポの良い洗練されたユーモアに魅せられ、ちょこちょこと他の作品もみるようになった。ジェームズ・スチュアートの若いときってすらっとしていて飄々としていてとても素敵。

街角?桃色の店? [VHS]

街角?桃色の店? [VHS]

次に観た「ニノチカ」もとっても楽しかった!グレタ・ガルボがとっても味のある役をしているし、ガルボの周りの人がまた魅力的で!

マレーネ・ディートリッヒの「天使」はストーリー的には他の作品のような楽しさに欠けている気がしたが、ディートリッヒの美しさはすばらしかった。
天使【字幕版】 [VHS]

天使【字幕版】 [VHS]

そして、いきつけのビデオショップ、ふや町映画タウンのオーナーもおすすめで、わたしも大好きだったのが「生きるべきか死ぬべきか」 なんともすばらしい映画だった!
笑えるしかっこいい!緊張と弛緩のバランスのとりかたが秀逸!「ニノチカ」は三谷幸喜さんと和田誠さんの「これもまた別の話」という映画の対談にもとりあげられているのだけど、その本によると、ドラキュラ俳優のベラ・ルゴシもほんの少し出てくるらしい。。三谷さんも「ニノチカ」と「生きるべきか死ぬべきか」がはなしが古くさくなってなくていい、と発言されているけれど、わたしも同感。

↑上の文章を関心空間の日記に載せていたところ、id:windshipさんのコメント(2006/2/22)

「街角(桃色の店)」見ました。よかった!ほんと、ジェームズ・スチュワートすらりですね〜〜スーツ姿、綺麗だったわ〜〜お話も、古臭さを感じさせず、上質のユーモアって感じで、楽しめました。店主の奥様が画面に登場しないところがまた、想像を掻き立てますね。話題の主が画面に登場せずストーリーがその人を中心に展開していく。。。そういうのって、案外、結構面白いの多いですよね、って今思いつかないんですけど。私、結構、白黒つけたがるところがあって、さっさと出てきてよ、ミタイに思うのですが、出来が良くて、その気持ちも納得して見終わることが多いです。なにがいいたいんだか。。。

私のレス

ジェームズ・スチュワート、今まで中年以降のしかみてなかったのでかなり印象かわりました。若いころの作品もみたいな、と思いました。わたし「桃色の店」にでてきた、ジェームズ・スチュアートと仲良しのおじさんが大好きで。。「ニノチカ」にもああいう感じのおじさんが出てくるんですよ。奥様がでてこないこと、注目していませんでした。なるほどそういう技法ってあるかもしれませんね。「生きるべきか、」も、事態はシリアスなのに。。というほんとうまい具合の緊張と弛緩にすごく楽しませてもらいました。弛緩していてもリアリティまでなくなるってことは決してなくて。。