スズキが覗いた芸能界

「宗教が往く」と一緒に読むとますますイメージが広がる本。「宗教が往く」のはじめに、「自分の現実と重なっている感じを与えるかもしれないけれど、これはあくまでもフィクション」みたいな注釈があるのですが、これを読むとそういわれても重ねてしまいそうになる。自分は芸能界っていうより演劇界の人間、芸能界を外側からみていると考えておられる松尾さんは芸能界のいろいろな人に対してかなり思いは切った発言をされているし、「マンハッタン・ラブストーリー」の磯山プロデューサーとの対談なども、「ここまできいていいのだろうか」と思うほど、踏み込んだものだった。テレビにでているあの人はこうなんだ、というミーハー気分も満たされるけれど、それだけじゃなく、松尾さんの仕事への向き合い方が読む人に化学変化を起こしてくれる。

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