クワイエットルームにようこそ

タイトルのクワイエットルームというのは精神病院の中の隔離部屋。そしてここに書かれているお話はかけ離れた世界の話でなく、自分の地面とつながっている世界の話だ。松尾さんの作品はものすごい厳しい現実が平気で描かれていてそれをみつめることをしないと決して真の救済はない、という気分にいつもなるけれどこれもそう。凄い話だけど読みやすいしはいりやすい。読むことで大いなる安定が訪れるような不思議な味わいがこの本にもあった。

クワイエットルームにようこそ

クワイエットルームにようこそ